フリーマーケットで買った300円の積木(4)

積木の面白さって何だろう?

1年前に国立のフリーマーケットで手に入れた積木を使って、娘は毎日のように遊ぶようになった。買ってきた当初、私や妻が積木の家を作ったり、ドミノ倒しをやったが、それ程興味を示さなかった。

娘が一番興味を示したものは、積木の表面に印刷されているミッフィーやディズニーのキャラクターたちであった。

今、娘は2歳7カ月になり、自分から積木で簡単な家を作り、しまじろうやみーちゃんの人形を手に、おしゅべりをしながらままごと遊びを始めた。実に楽しそうだ。

私は、その光景を眺めるだけで心が和み、妻も同様な表情を顔に浮かべては、娘の会話やしぐさを楽しんでいる。

娘が何かの拍子に一端泣き出すと、手に負えないことが毎日のようにあるのだが、こうした光景や時間は、そんな事をかき消し、娘が成長したことを喜ばずにはいられない。


積木の面白さは、自分のアイデアやイメージをあれこれ試行錯誤しながら、組み上げていくことができる面白さであり、壊したり、作り直すことが誰にでも簡単にできることではないだろうか。

昨日アップした「積木の道」のような遊びもでき、自分の好きなように創作することができる。数人で遊べば自分の知らなかった意外な遊びや発想に触れ、世界を広げることになる。

また、プラスチックと違い天然の木材を使用しているため、拍子木のように叩いて楽器として遊ぶこともできる。


娘は、幼年時代特有の空想の世界に飛び込み、その中で遊ぶ。


55歳の私が忘れてしました空想の世界に浸り遊ぶ娘を見ていると、僅かな時間だが、私も遥か遠い昔の自分の姿を思い出す。

ふと立ち寄ったフリーマーケットで買った300円の積木だが、その価値は計り知れない。


娘が成長し、母親になった時、きっと楽しかった積木遊びを思い出すにちがいない。