ブランコ 立ち乗りが出来た日 2010.07.04

少し前のことだが、娘のあすかがブランコの立ち乗りが出来るようになった。

それは6月14日のことで、妻と娘が毎日のように行く近所の公園から帰ってくると開口一番、
「Papa、 あすか、ブランコで立ち乗りができたよ!!」と娘が満面に笑みをつくり、大きな弾む声で言った。
「良かったね、あすか」私はそう言うと思わず妻と共に手を叩いた。
「バンザイ、バンザイ、バンザイ!!」
娘は大喜びである。
「あすか、立ち乗り記念日だね」妻がそう言うと、
「Papa、カレンダーに書いて、立ち乗り記念日」
娘が私のところに駆け寄って来る。
私が机の脇にあるカレンダーを手に取り、『立ち乗り記念日』と書き入れようとすると、
「絵も書いて」と娘が催促する。
私は、娘が立ち乗りしている姿をカレンダーに書き入れる。


昨日 7月3日(土) 娘と二人でその公園に行った。
娘はブランコに近づくと、
「立ち乗りする」と言ってブランコの鎖に手を掛けると、ブランコの椅子に片足を置き、
グイと鎖を引き寄せると見事に立ち乗りをした。
「すごいな、あすか!!」


4年前、私はその公園の脇を通り抜けることはあっても、ブランコに乗ることも、滑り台を滑り降りることもなかった。公園の中には子供連れの母親や子供たちの歓声があり、私の立ち入る領域ではなかった。春になり、桜が咲いても遠目に見るだけであった。 

それが結婚して娘が出来ると、私はそれこそ40年ぶりにブランコに乗り、滑り台を滑り降りるようになった。