パパ 何か食べたい!! 2010.07.27


「パパ 何か食べたい!!」
「何か食べたいよ!!」
娘のあすかは、私と二人で出掛けると、こうした言葉を連発する。
「さっき、ソースかつ丼食べたばっかりだろう」
「・・・」
「まだ、食べるのか?」
「食べる。食べたい!!」
「アハハハハ」
私は娘の顔を見ながら笑い声を上げる。


ショッピングモールに行くと、よく二人で「ソースかつ丼」を食べ、「メロン・シャーベット」を食べ、「ジュース」を飲み、「ドーナッツ」などを食べる。

試食できるケーキなどは、勿論食べる。

とは言っても私は、「ソースかつ丼」を娘と一人前を分け合って食べる他は、ほとんど娘が食べて、飲んでいる。


いつも満面の笑顔を浮かべて。


妻がいるとこうはいかないのを2歳8カ月の娘は良く知っている。


幼い子供にとって、美味しいものを食べるという行為は、生きる喜びそのものだ。
娘には食べた事のない、美味しいものが無数にある。

美味しいものを好きなだけ食べる。
好きなだけ食べたい。


それだけでも生きる希望に満ち溢れる。

とても、とても、素晴らしい事だ。


娘が離乳食ではない普通の食事を摂るようになったから、おそらく2年は経っていない。
その間に娘が食べた食品は、数が知れているのだが。
もちろん好き嫌いは大いにある。


それにしても、娘は食べる。食べる。食べる。


カレーが大好き。牛乳が大好き。Mcが大好き。トマトが大好き。アイスクリームが大好き。すき焼きが大好き。


あれ食べる。これ食べたい。あれ食べる。これ食べたい。


私が4・5歳の子供の頃、これ程の食品の品数はなかったし、アイスクリームといえば、バニラアイスかチョコアイスしかなかった。

今は、当たり前のようにものが溢れている。


娘とショッピングモールに行くと、
「いつまで、こんなに多くの種類を、みんなが食べられるのかなあ?」とふと思う時がある。


ショッピングモールは、地球上の国々の食材や商品の展示場でもある。


今更言うまでもなく、地球規模で、異常気象が頻発し、貧富の格差が広がっている。

温暖化による偏西風の蛇行により、ロシアでの高温、中国での大雨、チリでの寒波、連日の猛暑がつづく日本。

世界経済を支える中国経済の発展とエネルギーや食品消費量の急拡大。


娘が私の年齢である55歳になった時の2062年の地球は、果してどうなっているのか?


娘は無事に生きていて、人生を楽しんでいるのか?

今、私にできることは、何なのか?

ショッピングモールに行き、娘と「ソースかつ丼」を食べながら、ふとそんな事を思う。


カエルの鳴き声が聞こえ、ツバメが空を飛ぶ。
子供たちの笑顔と歓声が町々に溢れている。

そんな地球であって欲しい。


「オーイ、あすか、次は何食べる?」



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