散歩ウォーキング(2) 2010.08.21
最近、朝晩めっきり涼しくなって来た。
『めっきり』などという言葉は、この時期に相応しくないのかも知れないが、今までが炎暑だったため、気温が5度も下がると、めっきり涼しくなって来た、という表現がぴったりな気がする。
今は、8月21日(土)の朝の8時20分。
2歳9カ月になる娘のあすかは、静かに寝続けている。
一週間前なら暑くて寝ていられず、娘はぐずりながら起きてきて、妻を困らせていた。
今、涼しい部屋の中で、娘はどんな夢を見ながら寝ているのか?
私は、今朝もいつものように散歩ウォーキングに出掛けた。
場所は、我が家の近くにある松戸市と流山市の境を流れる富士川沿いの田んぼ道である。
朝 5時半だというのに多くの人達が、散歩やウォーキング、ジョギングを思い思いにしていた。
私は、いつもの散歩ウォーキングコースを歩き、途中でストレッチ、いや自己流の体操をするため、刈り取られたばかりの草地の中に足を踏み入れた。
すると思いがけず刈り取られたばかりのとても良い草の香りがした。
私はなぜか、その草の香りを嗅ぐと、いつも心が落ち着き、懐かしさを覚える。
眼前には雲間から朝日が昇り、稲穂の実った水田が黄金色に光っている。
150メートル程離れた林の中からは、無数の蝉の声が聞こえ、水田の上をトンボが羽を光らせながら飛翔している。
思いがけず巡り合った幸せな時間だ。
私は、その光景の中で体操をしながら娘の事を思った。
『あすかも、この匂いを好きになり、こうした光景の中にいるだけで、幸せを感じられる人になって欲しい』と。
人が幸せ感じる時間は、人それぞれなのだが、刈り取られた草の香りや限定的な自然の中であっても、その只中にいるだけで、心底幸せを感じられる人になって欲しい。
私は、毎朝自宅から5分程のところにある富士川の川辺を散歩ウォーキングするようになってから、1年4カ月経つが、その川辺を眺め歩くようになってから、自然の力、生命の素晴らしさを再認識している。
カモ達が頭上数メートルのところを羽音を立てて、飛翔するその姿の美しさ。
水田の中から聞こえるカエル達の声。
カワセミが身近に生息するその姿。
娘に親として強制するつもりはないのだが、川辺の自然に触れ、親しみ、様々な生命の存在を知り、空や残月を眺め、幸せを感じて欲しいのだ。
それこそが21世紀を生きていく娘にとって、貴重な、それこそ貴重な思考の源泉のひとつとなるに違いないからだ。
娘よ、刈り取られた草の香りを好きになれ!!
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