「親子でハッピーコンサート」 2010.10.24


あと10日程で3歳になる娘のあすかは、朝の9時半だというのにまだぐっすりとよく寝ている。日曜日の朝である。

昨日、妻と娘は「親子でハッピーコンサート」に出掛けた。


「親子でハッピーコンサート」とは、和太鼓奏者の藤野佳代さんが中心となり松戸市北小金の周辺の幼児などを持つ日本和太鼓連盟に所属する母親のグループ「annma」と「きらら」の面々が開いたファミリーコンサートである。


18名程の母親が藤野佳代さんの指導を受け、見事な和太鼓の演奏を披露した。


妻と娘は「親子でハッピーコンサート」に出掛けた、と先に書いたのだが、私も後から自転車に乗り、一人でコンサート会場である六実市民センターまで出掛けた。


妻はオカリナを一曲コンサートで吹くため、早目に妻の友人の車に乗り、娘と出掛けたのだ。


会場は250名程の老若男女で埋まり、特別ゲストのギタリスト坂元昭二のギターから始まった。

坂元さんは藤野佳世さんの友人で、「北の国から」のテーマ曲、挿入曲のギター奏者である。

坂元さんのギター演奏をバックに、篠笛奏者の松尾慧さんが朗読した「詩」が良かった。


「詩」のタイトルは忘れてしまったが、「人には、いつ、死が訪れるのか分からないのだから、身近な人を大切にし、感謝の気持ちを伝えよう」というものだった。

心に沁みる詩の朗読だった。

ひっとしたら、この「詩」を伝えたくて坂元さんは、このコンサートにやって来たのでは、と思わせる詩だった。

大切にしたい「詩」の朗読だった。


私は、また篠笛奏者の松尾慧さんの笛の音色に魅せられた。


和太鼓の音色は、比較的聴き慣れているのだが、篠笛の独奏を聴いた経験が余りなかったせいか、その奥行きの深さ、音色の響き、音の広がり、その心に沁みる表現力に魅せられ、驚いた。


よくNHK大河ドラマなどの中で、月夜をバックに篠笛を吹くシーンがあるが、直接その音色を聴き、ある感慨が浮かんだ。


この音色が、仮に夜の戦場や激しく争い合う人々の耳に、遠くの山中や川辺から届いたら、戦いや争いの手を止め、はたと正気に戻るのではないか、という思いである。


吉川英治宮本武蔵の中で、お通の吹く笛の音に武蔵が正気を取り戻すシーンが出て来るが、 笛の音色にはそれだけの力がある、という事が如実に分かった。


笛の音色には、そうした我に帰る作用があるような気がする。


「親子でハッピーコンサート」は、文字通り親子で参加し、老若男女を問わずに楽しめる素晴らしいコンサートとなった。


篠笛の演奏だけでなく、お母さん達の和太鼓や日本和太鼓連盟に所属する「きらら」の和太鼓の演奏には、和太鼓の音色だけでなく、パフォーマンス性も大変優れ、目を見張るもがあった。


正直なところ、お母さんや女の人達が一丸となると、すさまじいばかりの女の強さが結合し、圧倒されるものがあった。


世の中の男達が奥さんに敵わないのも、自然の道理だと思った。


3年前に娘のあすかが生まれ、その4カ月後に公園デビューをした妻は、当時公園に行くのが怖い、と言っていたのだが、今では二・三十人の知り合いや仲の良い友達などもできた。何よりである。


最後になるが、和太鼓奏者の藤野佳代さんは、近々ご主人の生まれ故郷であるスリランカに旅立つ事となる。

また、是非 日本に戻って来て欲しい人である。

佳代さん、ありがとう!!!



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