アンパンマンを見た 2011.01.14
昨年の10月初旬、我が家もエコポイントの半減を耳にし、40インチの液晶テレビを掛け込みで購入した。
その1週間程前、住んでいるマンションのテレビ配線を全てデジタル化するため、ケーブルテレビ会社のスタッフがテレビの配線を換えていった。
その際、それまでケーブルテレビとは無縁だった我が家も、様々な無料特典の説明を受け、5分後には契約することとなった。
それから1週間もしないうちに、私はアンパンマンのテレビアニメを娘と妻と三人で初めて見た。もちろんアンパンマンは知ってはいたが、アニメを見たのは本当に初めてだった。
『これがアンパンマンなのか?!』56歳の私は率直にそう感じた。
娘はというと、夢中でアンパンマンを見続け、一緒に踊り、大声でアンパンマンのテーマソングを歌った。
私は娘のその姿を見て、顔面に『アンパンチ!!』を受けたような気持ちになった。
アンパンマンの威力は、私の想像を超え、3歳になる娘の心をわしづかみにした。
その日から夕方の6時になるとアンパンマンが、我が家のリビングに登場するようになった。
私は大はしゃぎの娘を垣間見ながら、夕刊に目を通し、時折アンパンマンの画面に目をやっている。
「それいけ!アンパンマン」は、1988年の10月から1000本以上テレビでオンエアーされているのだというが、その間、私は一度もアンパンマンを見たことがなかった。
最近、サザエさんのアニメを娘と妻と共に日曜日の6時30分から見ているのだが、サザエさんは昭和40年以降のサラリーマン家庭を、平成23年の今日においても再現している。
サザエさんの家にある電話は、黒電話だし、マスオさんの会社にはパソコンはなく、お父さんやマスオさんが「今夜、一杯飲んで帰るから」と電話を家にする場合、携帯電話ではなく、緑色の公衆電話から電話をする。
それに比べると現在オンエアーされているアンパンマンは、私が夕刊に目をやりながら見ている限りにおいて、時代的な違和感を覚えることがありまない。
ウチの3歳になる娘のあすかが、「それいけ!アンパンマン」を最初に見た時の夢中さは、尋常ではなかった。それは何故だろうか?
娘がサザエさんを最初に見た時、「可愛い!!」と声を上げ、身近に感じたキャラクターは、「イクラちゃん」だった。
テレビの視聴率では、「サザエさん」が圧倒的に「それいけ!アンパンマン」を超えている。
私が思うに毎週日曜日の午後6時30分にオンエアーされる「サザエさん」の視聴者の多くは、昭和の時代に活躍したお年寄りの方々ではないか、と秘かに思っている。
「それいけ!アンパンマン」の視聴者、支持者、ファンの多くは、現役の子ども達である。
「それいけ!アンパンマン」の魅力は、多彩なキャラクターもさることながら、何度「アンパンチ!!」を食らっても、悪びれることなく、悪事、嫌がらせを繰り返すバイキンマンのタフネス。
またバイキンマンを手足のように使うドキンチャンの身勝手さや、そのドキンチャンがショクパンマンに恋焦がれる乙女心の面白さなどにあると思うのだが、子ども達にとっての魅力は、何と言っても「アンパンチ!!」と「バイバイキン」の判で押したような終わり方。
そして何よりも、みんなで協力しながら、元気に、楽しく、愉快に、逞しく、めげずに、思いやりを持って、仲良く暮らしているアンパンマン・ワールドに共感しているからだろうか。
今を生きる ことで 熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ ほほえんで
そうだ うれしいんだ 生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
私も娘と一緒に「それいけ!アンパンマン」を見ながら、知らず知らずのうちに大声で歌っていることがある。
娘よ、アンパンマンよ、ありがとう!!
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