初夏なのに、初夏なのに、原発事故(2) 2011.05.22


前回のつづきです。

多少前回のブログ内容と重複しますが。


4月20日松戸市の市長と直接話をしようと考え、市役所に電話をし、
「市長さんと松戸市内や近隣の放射線量についてお話をさせて頂きたいのですが」
と電話に出た市長の女性の秘書の方に伝えました。

その方は、大変丁寧に私の話を聞いてくれ、何度も電話越しに相槌を打ってくれました。


話の内容は、次のようなものです。

私の家には、幼い子供がいて、知り合いには生まれたばかりの赤ちゃんや2・3歳児、小学生達がいる。

子供達は、何も知らずに幼稚園、小学校、公園や公園の砂場などで遊んでいる。

心配なので、3月11日の福島第一の原発事故以来、東京大学柏キャンパスおよび国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)での日々行われている放射線測定結果などをインターネットで見ている。

3月20日までは0.10μSv/h前後で、大きな数値の変動はなかったのだが、3月21日を境に0.80μSv/hと放射線量が高くなっている。

また様々なインターネットからの情報によると、柏市松戸市流山市我孫子市の一帯が放射線量の高いホットスポットとなっている。その値は、福島県いわき市北茨城市に近いものである。


松戸市のホームページを見ると
「水道水および大気等の放射線量は、各種情報より現在のところ健康に影響を与えるレベルではありません。なお、緊急情報等があった場合は随時お知らせします。」となっているが、それ以上のコメント・情報はない。

そして、松戸市のホームページにある「大気中の放射線量に関する情報について」のリンクをたどると、千葉県市原市にある県環境研究センターの大気環境の空間放射線量を見ることができるだが、4月19日の平均値は0.053μSv/hとなっている。

この数字を基準にして松戸市における放射線の影響はないと考えるのは、無理があるのではないか?


そう考えて、4月19日と20日の両日、千葉県庁および松戸市の大気環境を担当する部署に電話をしたのだが、「別段問題ありません」「調べる機器がありません」などなどの回答で、まるで「やる気がない」「責任回避」「事を荒立てたくない」としか言いようのない無責任な担当者の回答であった。


私としては、インターネット上では、様々な情報が飛び交っているので、実際の正確な放射線量の数値を知りたいし、松戸市のホームページにその調査データ、対処方法なども掲載して欲しい。


大切なことは、この地域の実際の正確の放射線量の数値を日々公表してもらいたい。

そして、問題のある場合には、行政として対策を考え、対応してもらいたい。

そうでなければ、何のための行政なのか分からない。そのために税金を払っている。


また、松戸市だけで、近隣の市町村の放射線量を調査するには無理があるので、近隣の柏市流山市我孫子市などの市長さん達と協力して、調査し、その結果を随時ホームページにアップして欲しいという要望を伝えました。

また、余談ですが、千葉県の環境研究センターが環境の良い市原市にあるのは間違いで、県の環境研究センターは、県内の劣悪な環境の場所においてこそ、その意義があるのではないかと伝えました。


秘書の方は、最後まで丁寧に相槌を打ちながら私の話を聞いてくれ、市長に伝えると話してくれました。

私は最後に、自分の氏名や住所、電話番号を伝え、結果が出たらご連絡くださいと伝えました。

4月20日のことです。

それ以来、電話に出た秘書の方からは何も連絡がありませんでした。


私はその間も、インターネットで日々時間のある時には、関連した情報を見、また放射能汚染関連の本なども読んでみました。
それと同時に、松戸市の回答をただ待っているだけでは仕方ないので、自分で線量計を手に入れ、自分自身で、その結果をホームページかブログでアップしてはどうかと思いました。


4月下旬、インターネットで線量計や近隣の放射線量を検索しているうちに、松戸市放射線量を日々個人で計測し、ブログにアップしている方の存在を知りました。


その方に連絡を取り、私の住む北小金周辺の放射線量を一度、計測させてもらいました。5月8日の時点で、平均すると0.21μSv/hでした。


東京大学柏キャンパスおよび国立がん研究センター東病院の日々公表されているデータと比べると、約0.15μSv/hほど数値が低く、また放射線原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリングの結果と比較しても約0.15μSv/hほど数値が低いことが分かりました。


私の住む北小金から、東京大学柏キャンパスおよび国立がん研究センター東病院へは直線距離で約8キロほどで、放射線原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリングの近隣の5地点からも同様に約8〜10キロほどの距離です。


その約1週間後に、私が線量計を貸していただいた方が、新たな機種を購入し、松戸市などの放射線量を計測し、日々アップしている放射線量を見てみると数値が思いの他高くなっていました。


放射線原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリングの結果のホームページには、測定器の種類や精度、測定者等の違いによって多少の誤差があります。というコメントが掲載されています。

私は、自分で買える範囲の放射線量測定機の精度の確かさについて疑問を持つようになりました。

自分で買って、近隣の公園や砂場、幼稚園などの放射線量をブログやホームページにアップするという計画には、無理があるのではないか?


たとえアップする際に、精度の不確かさを掲載したとしても。
そんなことを考えながら、松戸市などの放射線量を個人でアップしている方のブログを見ていると、


5月17日に松戸市ツイッターより転載 として、下記の文章が掲載してありました。

千葉県松戸市(公式)
原子力発電所の事故に伴う要望書を6市長で 提出◆ 東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う要望書を松戸市野田市柏市流山市我孫子市鎌ヶ谷市の6市長連名で千葉県知事へ提出しました。要望内容 は、大気中と土壌の放射線量の測定と結果、評価を公表し、市民の不安を解消することなど。

松戸市ツイッターより転載
http://www.city.nagareyama.chiba.jp/top/kenyoubou.pdf


また、5月18日付の読売新聞のWeb版にも同様の記事が掲載してありました。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20110517-OYT8T01052.htm


私は、4月20日松戸市長の秘書の方に電話で話した要望が、実現に向かって動いていることを知り、「良かった」と思いホッとしましたが、インターネットを見ると私だけではなく、多くの市民の方々などが、それぞれの方法で、松戸市柏市などに同様の要望を寄せていたことを知りました。


千葉県として、松戸市としてどのような体制で、どのような情報を、いつ公表されるのか定かではありませんが、公表される放射量が、真実のものであり、その実数に基づいた対策を迅速にとってもらいたいと切に願っています。

行政は市民や県民のためにあるのです。

それにしても、インターネットの力は、凄い!!と思います。


初夏になっても、家の窓を開けることもできず、ありとあらゆる食品が日々放射能に汚染され、子供達が公園で遊ぶのさえ、危ぶまれる昨今の状況は、尋常ではありません。


真夏になっても、窓を開けられない。
イカも食べられない。
線量計を持ち歩かなければならない。
・・・・。

「尋常な日常がかつてあった」という話には、決してしたくないと考えています。


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